皆さん、今日は雨が降っています。(埼玉に)外気も寒いし雪になるかもしれないそうです。
初めに、日本は世界でも自動車がきれいに安全に保たれている国だといえます。
そして、輸入車は魅力的でドライブの楽しいくるまであるといえます。
ゆえに現在も1970以前から1990年代のお車が好ましい状態で現役で街を元気に走っています。
特に2000年以前の機関モデルの輸入車にお乗りになられているオーナー様は必見です。
さて、日本は島国です。大陸のカラッとした気候に比べ一年とおして湿気が多い国といえます。
データとして証明は出来ませんが、この気候とガソリン(詳しくはいづれご紹介します)が輸入車に
日本という国で多い故障を誘発していると経験則で感じています。今日はそこら辺を紹介します。
まずは炭素(カーボン)についてです。
上記はエンジン内の排気バルブやシリンダー部の写真です。(スナップオンツールさんのカタログから抜粋)
炭素は熱いうちはすすからタールの様に粘り気があり状態に、冷えると排気バルブやバルブシートリング・ピストンやシリンダーに
傷をつけるほど硬いものになります。堆積し粒となりエンジン内を循環すると砂を吸い込んだのと同じ様な症状となります。
この多量の炭素(すす)は排気ガス循環のブローバイ機構にも多量に含まれ、エンジンオイルに溶け込み黒く劣化させることで、
フィルターの早期劣化の原因にもなっています。結果内部からエンジンにダメージを与える要因となっているわけです。
ガソリンを燃焼すると多かれ少なかれ炭素を生成します。混合気がガソリン1:空気14.7が理想とされ
それより多くても少なくてもノッキングが起こりやすい状態に近づき、モリモリ炭素を生成していることになります。
この混合気は、ある程度自動車側のCPUで燃料調整しますが、機械が正常である前提を考えても『空気』と『ガソリン』がとても重要なのが
お分かりいただけましたでしょうか。
ここで前段にお話しした湿気の多い気候が関係しているのではと容易に推測出来ます。また、ガソリンのほうでは、
日本とアメリカや日本とヨーロッパの規格違いがあります。
ヨーロッパのガソリンは一般的に表すオクタン価(ノッキング率を表したもの。綺麗汚いではありません。)
は日本とほとんど変わりません。それはレギュラー・ハイオク共にです。ミッドグレードを除いて・・・。
ユーロ圏ではハイオクとレギュラーの中間にミッドグレードのガソリンが存在します。オクタン価も中間です。
この辺り、はにゃららJAPANEディーラーは対応しているのかは検証していませんがオクタン価が違えば前述の
『それより多くても少なくてもノッキングが起こりやすい状態』が発生します。
一方、アメリカとはガソリン規格が違うため数値が異なりますがオクタン価はほとんど変わりません。
ユーロ圏同様、ミッドグレードが存在します。
さらに数年前アメリカの取引先に確認したところ、レギュラーガソリンにも炭素洗浄剤が添加されているという事でした。
つまり当時の日本でも外資系GSのレギュラーには炭素洗浄剤が添加されていました。
現在の日本ではハイオクガソリンにしか入っていません。低価格でないと売れないのでコストカッターに切られたようです。
結論からアメ車はレギュラーを入れると炭素系トラブルを併発する可能性が高いという事です。
そろそろまとめてみたいと思いますが、輸入車にとって空気とガソリンの混合気が
理想のガソリン1:空気14.7を保持しにくい環境であるといえます。それより多くても少なくてもノッキングが起こりやすい状態に近づき、
エンジン内にモリモリ炭素を生成していることになります。
新車から機関を徐々に炭素が蝕み、走行するたび人でいう動脈硬化のような状態を進行させているのです。